深海冷蔵庫

わたしのことと、わたしのまわりのひとたちのこと

ぐるぐる

好きになってしまった人と、一晩過ごしてしまったから、次の日帰ってきた彼の顔をきちんと見ることができなかった、私には、11月29日と11月30日は決定的に違うもので、割り切れないならそんなことするんじゃないよ、って声も聞こえる、頭の中は幸せな記憶と、後ろめたさが綯い交ぜになっていて、そして、築いてきたものを簡単に壊せてしまう自分に、またか、と思っている。今回は長かったけれど、私には、向かないのかもしれない、そう思ってしまう。

仕事が忙しくなって、休みも取れなくなってしまうだろうその人には、知りたいという興味とか好奇心とかそういうものがあって、でも、将来のことを考えられるかと聞かれるとそうでさない。ただ、今の彼とも、些細なことでこの先ずっとこんな関係は嫌、と思うこともある。些細だけれど、決定的なこと、それがいくつか、ある。

一緒に暮らしているから、仕事の休みが合わなくても、やっていけてるように思う、それなら、引越しして、好きな人と一緒に暮らしてみたい、比べられるものじゃない、大事にされてるかなんてわからない、どちらが幸せになれるかなんてわからないのに、計ろうとする浅ましい自分が嫌、

どこから好きだったのか、気になってたのは、たぶん、タイミングで、それがまた違っていたら、今頃は好きな人と住んでいたかも、いや、でも、私はどちらかというと面倒くさい女だから、とっくにフラれてたかもしれない、なんて、過去を振り返って苦笑する、私たちは遅かれ早かれこうなっていた気もする、むしろ今まで理性が勝ってたしタイミングが悪かった、ただそれだけだ。

だからなんだと、この文章には終わりなんてない、私の頭の中だ、ぐるぐる、まわる、今のところ誰にも話せずに、彼が帰る部屋にかえる私の、ばかな話だ、会いたいのは誰なんだろう、