深海冷蔵庫

わたしのことと、わたしのまわりのひとたちのこと

アラーム

自分で、自分に呪いをかけているような気がする、電車に乗る時間が増えた、揺られながら、前暮らしていた最寄駅を通り過ぎる。そこにやってきて、一緒に住んで、別々に生きることになった人のことを、考えていた、その人といた時間のこととか、なんだか、よくわからなくなる、身体がばらばらになる気がして、ぽろぽろ欠けていく気がして、考えないようにしていた、それでなくても、感情が分かりにくい人と一緒にいて、傷付きたくないから、シャッターを閉めて、センサーを切っている日々な気がする。当たれる人に当たるという、最低な私。

電車の窓に映った自分は、目に光がない気がした、ずっと、なりたい自分を探している、

幸せだった日々をなぞったって仕方ないのに、考えてしまう、比べたって仕方ないのに、重ねてしまう、愛されてたことが、分かってしまう。やっぱり、会ってはだめだ、このまま、幸せを願う、図々しくなれたらいいのに、

平等に朝が来て、隣の人の止めないアラームの音が聞こえる、どれだけ泣いたって駄目で、なくなったものを欲しがったってだめで、そんなことは、わかってるんだ、呪いをかけるのをやめて、前を向いて、ちゃんと幸せにならなきゃってこと。